インプラントや仮歯が取れてしまった

インプラントが脱落してしまった方へ

インプラントは、入れ歯のように取り外しができない固定式の治療法。だからこそ、顎の骨に刺激が伝わって、しっかりと咀嚼ができるのです。しかし稀に、さまざまな理由でインプラントが脱落したり、仮歯が欠損したりするケースもあります。当院では、そういったトラブルにも迅速・適切に対応します。

インプラントの脱落要因(術後数日から数週間以内にインプラントが脱落した場合)

要因1.感染によるもの

術後間もないインプラントが脱落する原因として考えられるのは「感染」です。術中、患部にだ液が触れることや、術者のグローブやマスクの汚れ、毛髪や皮膚の汚れが患部に付着することで感染を引き起こすことがあります。

また、衛生状態が悪いオペ室で手術を行ったり、汚染した器具で手術を行ったり、術前に抗生物質を服用していなかったり、消毒不足だったりしても感染が起こる可能性があります。そのほか、患者さまの衛生管理が不十分であったり歯周病菌に侵されていたりという、施術を受ける側に問題がある場合にも感染が起こります。

要因2.外傷によるもの

インプラントは骨と結合するまでの数ヶ月の間、できるだけ安静に保たなければなりません。この数ヶ月の間に患部を舌や指で頻繁に触ったり、無理な力がかかったりするとインプラントと骨の結合に失敗し、インプラントが脱落することがあります。

特に入れ歯を使っている方は、インプラントと入れ歯が触れないよう注意が必要です。無理に入れ歯を使用するとインプラントに負担がかかり、脱落の原因となることもあります。そのため当院では、入れ歯の併用は外出や食事の時だけにすることをおすすめしています。

要因3.インプラントと骨との安定性によるもの

インプラントと顎の骨をしっかり安定させるためには、顎の骨にあける穴の直径はインプラントの直径よりも小さくしなければなりません。たとえば直径4mmのインプラントを使用する場合の顎の骨の穴は3.5mmします。

ところが術者の技量が足りず、ドリルがぶれて顎の骨の穴が予定より大きくなってしまうと、インプラントと顎の骨との間に隙間ができてしまいます。そのため安定性が悪くなり、脱落の原因となってしまうのです。

要因4.骨のオーバーヒートによるもの

インプラントを顎の骨に埋入する穴をあける際にはドリルを使用します。このドリルの切れ味が悪かったり、回転数が推奨する数値を上回っていたり、過度な力であてたりすると、骨が過熱しオーバーヒート状態になります。これにより、インプラントが脱落しやすくなるのです。

インプラントの脱落(術後数ヶ月~数年後にインプラントが脱落した場合)

インプラント周囲炎によるもの

インプラントはチタンとセラミックでできているため、プラークが付着してもむし歯になることはありません。しかし、歯ぐきは患者さま自身の組織であるため、プラークが付着したままになっていると歯周病と同様の症状があらわれます。これをインプラント周囲炎といいます。

インプラント周囲炎は、歯ぐきの根元にたまったプラーク内の歯周病菌が毒素を出して歯周組織に炎症を起こし、顎の骨を溶かしていく病気。放っておくと顎の骨が大幅になくなり、インプラントを支えきれなくなって脱落する原因になるのです。

もともと歯周病は初期段階での自覚症状に乏しい病気。インプラントからは痛みや違和感は伝わらないため、インプラント周囲炎となると余計に症状の発見が遅れがちです。せっかく手術をして手に入れたインプラントを失わないためにもブラッシングを強化し、定期的なメインテナンスを受けることが大切です。

仮歯の脱落・欠損

インプラント周囲炎によるもの

本来、天然歯の歯根は「歯根膜」という薄い膜に覆われ、この膜がクッションの役目を果たします。たとえ強く咬んだとしても咬む力が歯根膜によって緩和されるため、歯に負担がかからないようになっているのです。

しかしインプラントには歯根膜はありません。クッションがないため、咬む力が強いと人工歯に過度な力が加わり、負担になるのです。その結果仮歯が脱落することがあります。

当院では、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方、咬み合わせが強い方には、マウスピースを使った予防法もご用意しています。

仮歯の欠損

セラミックやハイブリッドセラミックといった素材でできている仮歯は、衝撃によって稀に欠けることがあります。仮歯が欠ける原因も、インプラントに歯根膜がないため。咬む力が強すぎると過度な力が直接仮歯にかかり、欠ける原因となるのです。

仮歯は、欠けた部分が少なければ研磨するだけで形を整えることが可能です。やや大きく欠けてしまった場合であっても、修理用のセラミックを足して形を整えます。さらに大きく欠けてしまった場合には、新しい仮歯との交換になります。

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